ちょっと寄り道

谷根千歩き

はじめに

当店のある谷中をはじめとして、根津、千駄木をあわせて「谷根千」とよばれ、下町の風情が色濃く残っている地域で、

根津神社、寛永寺、谷中銀座や路地を巡れば猫たちがくつろいでいたりと、そのような懐かしい風景を楽しむため、

国内、海外の多くの方が観光に訪れています。

谷根千界隈の町の風景や気になる場所、知っているようで案外知らない、町のあれこれをご案内します。谷根千散策が

より楽しくなればと思い綴りました。お役に立てれば幸いです。

 

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台東区循環バス「めぐりん」

台東区循環バス「めぐりん」は、台東区を循環するコミュニティーバスです。

「東西めぐりん」は、浅草、上野、谷根千など区内の見どころを通り、バスに乗っているだけでも観光ができてしまいます。

谷中・千駄木方面は、上野から国立博物館、寛永寺(便によっては通過)、旧吉田屋酒店、谷中霊園、よみせ通りなど経由して浅草方面に向かいます。

 

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天王寺 大仏

日暮里駅南口を出て谷中霊園方面に歩いていくと左手にあるのが、室町時代創建と言われる護国山天王寺です。

江戸時代はここで富くじ(今でいう宝くじ)興行が開催され、目黒の滝泉寺、湯島天神の富くじとともに「江戸三富」と呼ばれ有名だったそうです。

山門をくぐって見えるのが「銅造釈迦如来坐像」で、谷中大仏、天王寺大仏と呼ばれて親しまれています。

整った閑静な境内と大仏さまの穏やかなお顔を見ていると心が落ち着きます。

※日暮里駅より徒歩2分

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夕焼けだんだん

 

糞谷根千散策のお目当ての一つに「夕焼けだんだん」を訪れる方が多くいらっしゃると思います。

日暮里駅より谷中銀座商店街方面に歩いていくと突如として視界が開け足元には階段が。

夕方にはビルの間から、素敵な夕焼けを見ることができ、これが夕焼けだんだんの名前の由来です。

※日暮里駅より徒歩3分

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よみせ通り

昔は駒込染井から上野不忍池まで藍染川が流れており、大正9年に暗渠工事が完了しその上が道路になり、よみせ通りとなりました。

約500mにわたって続くわたって商店街となり、昔ながらのお店やおしゃれなカフェなどが立ち並び賑わいをみせています。

この通りは台東区と文京区の区界になっており、道の左右で区が違うのも面白い風景です。

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観音寺の築地塀

観音寺の築地塀は江戸時代に作られ、現在は約38mの長さが残されています。

築地塀とは、瓦と粘土を交互に積み重ねて作った土塀に屋根瓦を葺いたものです。

浅草と並ぶ江戸時代の寺町だった当時の面影を伝えています。

※日暮里駅より徒歩5分

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全生庵 金色の菩薩様

谷中 三崎坂沿いにあり、山岡鉄舟居士が開基し、落語を代表する名人 ”初代 三遊亭圓朝”のお墓があることで有名な臨済宗国泰寺派の寺院の全生庵です。

お寺の奥には、長崎の「平和祈念像」を作った北村西望作の金色に輝く菩薩様があります。境内の中でも高台にあるので、千駄木方面の景色がよく望めます。

※東京メトロ千代田線 千駄木駅より徒歩4分

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全生庵 金色の菩薩様(夕景)

全生庵にある菩薩様は境内の高台にあります。夕焼けをバックに凛とした立ち姿を見ることができます。

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ヒマラヤ杉

鉢植えから育て、今では20mを超える大木に成長し、樹齢90年を越えたヒマラヤ杉です。

寺町にたたずむ巨木は、その大きさに驚くこと間違いなしです。

※東京メトロ千代田線根津駅より徒歩7分

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谷中富士塚

ヒマラヤ杉のすぐ裏手に小さいながら整えられた富士塚があります。江戸後期の地図によると谷中寺町の三叉路(ヒマラヤ杉が植わっているところです)の突端なので地主が往来の人たちのために奉った富士塚と思われます。丁度、この富士塚を拝む方向に富士山があります。

玉林寺

根津駅より言問通りを鶯谷方面に向かい、坂の手前にあるのが曹洞宗望湖山玉林寺です。

天正19年(1591)創建の歴史あるお寺で、裏手の庭にあるシイの木は樹齢600年といわれ都の天然記念物に指定をされています。

本堂の右手にあるのが、昭和の名横綱と言われた「千代の富士」の銅像です。「なぜここに千代の富士の銅像が?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、こちらのお寺が菩提寺になっています。銅像は富士山の方向に向いて建ち、往時の雄姿を伝えています。

※東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩5分

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路地

通り抜けられるか?通り抜けられないか?

歩いているうちにどの方角に進んでいるのかわからなくなってしまいそうな感じですが、下町にはこのような路地がたくさんあります。

塀に囲まれた細い道だったり、お住いの方たちの生活道路でもあり、不思議なそれでいて懐かしい雰囲気が溢れています。通られる際はお住いの方たちのご迷惑にならないようにお静かにお通りください。

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夜の根津界隈

東京メトロ千代田線の根津駅。不忍通りや言問通り、そして路地を一本入ったところにもいろいろなお店があります。

夕方ともなれば懐かしい風景とともにどこからともなくいい匂いが漂ってきて、思わず立ち寄りたくなります。

 

 

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根津教会

根津神社から歩いて数分の閑静な住宅街の中にある木造の教会です。

1919年に建てられ、日本の洋風建築を今に伝えています。

教会の中も見学することができますのでぜひ。(祈りの場ですのでお静かに)

※根津神社より徒歩3分

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弥生式土器ゆかりの地碑

明治17年に根津の谷に面した貝塚から赤焼きの壺を発見し、のちに縄文式土器と異なるものと認められ、発見地の地名をとり「弥生式土器」と名付けられました。

発見地は都市化が進むなかではっきりしなくなり、推定地としているために、ゆかりの地とされています。

碑の前に立ち太古の昔に思いをはせてみるのも楽しいですね。

根津駅方面より歩いて、この碑の少し先を左に入ると「弥生美術館」「竹久夢二美術館」があり、坂を登りきったところが東京大学になります。

※東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩3分

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鉄道ビュースポット

日暮里駅を出てすぐのところにある「下御隠殿橋」。

山手線、京浜東北線、高崎線、宇都宮線、常磐線、東北・上越・北陸各新幹線、京成線が望めます。

タイミングが良ければ複数の電車を同時に眺めることができ、鉄道ファンでなくてもワクワクする場所です。

線路上には遮るものが無く、夕方は夕焼けの絶景ポイントにもなります。

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谷中の猫たち

谷中の猫たち

谷中は猫の街?お寺の境内や裏路地を歩けば猫ちゃんたちがのんびりと過ごしている風景に出会えます。猫ちゃんたちのペースに合わせて見てくださいね。

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